ハイローオーストラリア(Highlow.com)で勝てるようになるにはトレンド系とオシレーター系のインジケーターを併用するのが重要とよく言われています。
テクニカル分析に用いられるインジケーターには様々な種類がありますが、トレンド系とオシレーター系を組み合わせるのはなぜなのでしょうか。
インジケーターを一つしか使わないとダマシに遭うことはよく知られています。
ハイローオーストラリアのトレーダーもダマシに悩まされていて、インジケーターの併用方法を学んでからようやく勝てるようになったケースも多いのが実態です。
ただ、併用の仕方はトレンド系同士、オシレーター系同士でも良いではないかと思うかもしれません。
あえて違う種類のインジケーターを合わせるのはなぜなのでしょうか。
この記事ではトレンド系とオシレーター系を併用してテクニカル分析をする理論的背景を説明します。
実践例も挙げて紹介するので、インジケーターの併用のコツを押さえましょう。
目次
トレンド系とオシレーター系の関係
トレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせて使う理由を知るためには、それぞれの特徴を理解する必要があります。
トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターは相場の方向性や強さ、勢いなどを見定めるのに用いる指標です。
市場の値動きを見たときに価格が全体として上昇傾向にあるのか、下降傾向にあるのかを判断するのに用いるのが一般的です。
移動平均線やボリンジャーバンド、エンベロープやパラボリックなどが代表例として知られています。
◆相場の方向性や強さ、勢いを見極める為の指標
◆相場が方向性を持っている時に有効
◆移動平均線、ボリンジャーバンド、エンベローブ、パラボリック、モメンタムなど…
終値に着目して統計的処理を行うことで算出しているのがトレンド系インジケーターでは一般的です。
モメンタムのように相場の勢いを見るのに使えるインジケーターもあります。
基本的にトレンド系インジケーターは相場が方向性を持っているときに有効という性質があります。
一定期間における終値を統計的に処理して今後の動きを予測するのが基本になるからです。
そのため、トレンド系インジケーターはトレンド相場でのテクニカル分析で活用されるのも特徴です。
オシレーター系インジケーター
オシレーター系インジケーターは相場の過熱感を評価するのに使われる指標です。
買われすぎで価格が上がっている、あるいは売られすぎで価格が下がっている状況と判断できるかどうかを示すインジケーターに仕上げられています。
終値や高値、低値などを用いる他、順位相関を取ったり、売買が行われた回数を使ったりするなど多岐にわたる評価方法が生み出されているため、オシレーター系インジケーターは種類が豊富です。
◆相場の過熱感を評価するのに使われる指標
◆レンジ相場で通用しやすい
◆RSI,RVI、ストキャスティクス、サイコロジカルライン、一目均衡表、MACDなど…
RSIやRVI、ストキャスティクスやサイコロジカルラインなどがよく用いられています。
一般的にオシレーター系インジケーターは値動きが上昇から下降、下降から上昇に切り替わる転換点を見つけ出すのに用いられています。
値上がり過ぎ、値下がり過ぎを数値的に評価して過熱感を見る仕組みになっている場合が多いため、レンジ相場で通用しやすい反面、トレンド相場ではダマシが起こりやすいことが知られています。
両方を兼ね備えているインジケーター
一目均衡表やMACDのようにトレンド系とオシレーター系の両方の性質を兼ね備えているインジケーターもあります。
慣用的には一目均衡表はトレンド系、MACDはオシレーター系に分類されていますが、使い方次第でトレンドを読むことも、過熱感を評価することも可能です。
トレンド系とオシレーター系を組み合わせる理由
ハイローオーストラリアで取引するときに多くのトレーダーがトレンド系とオシレーター系を組み合わせています。
この併用方法が選ばれているのは、トレンド系とオシレーター系は性質が異なるからです。
相場の違う面を分析できるのが性質の異なるインジケーターを組み合わせて使う理由です。
トレンド系インジケーターは過去の値動きに基づいてどのようなトレンドがどのくらい続くと考えられるかを評価できます。
しかし、現状が買われすぎなのか、売られすぎなのかは評価できない場合がほとんどです。
勢いよく価格が上がっているから強い上昇トレンドだという感じの評価をするのがトレンド系インジケーターで、その勢いが急転するかどうかを判断するのは困難です。
一方、オシレーター系インジケーターは相場の方向性が変わりそうかどうかはわかったとしても、その勢いが強いのか、どのくらい続くのかといった点は評価しづらい性質があります。
トレンドが発生しているとそもそも使い物にならないインジケーターもあるので注意が必要です。
このようにトレンド系とオシレーター系では大きく性質が異なるため、組み合わせると大局的な視点で取引を行えるようになります。
オシレーター系インジケーターを使って買われすぎの相場だとわかったときに、強い下降トレンドを示すシグナルがトレンド系インジケーターで確認されたとしましょう。
すると、レンジ相場から抜け出して下降トレンドが発生すると予測できます。
トレンド系インジケーターは相場を把握するときに使い、オシレーター系インジケーターはトレーダーの思惑を知るのに使うと言われることもあります。
オシレーター系インジケーターはトレーダーが売買をするタイミングを決めるのに参考にしていることが多く、インジケーターに誘導されて売買の注文が出ることがよくあります。
その判断が正しいかどうかを見極めるために、トレンド系インジケーターで相場の状況を正しく理解するのが定石の一つです。
このような流れで行われた売買によって価格が動くことになるため、両者を組み合わせると正確な予測に近づくと考えられます。
トレンド系とオシレーター系は組み合わせるのが難しい?
トレンド系とオシレーター系のそれぞれに共通する特徴を見てみると、組み合わせるのは難しそうだと思った人もいるでしょう。
トレンド系インジケーターはトレンド相場で相場の方向性や強さを読むのに使うのに対して、オシレーター系インジケーターはレンジ相場で過熱感を見るのに使用します。
トレンド相場かつレンジ相場ということはあり得ないので、両者を同時に使えるようなときはないのではないかと思いがちです。
しかし、これは半分正しいですが、以下の二つの理由によって半分は誤りです。
切り替わるタイミングでは使える
一つは相場が切り替わるタイミングでは使えるからです。
トレンド相場からレンジ相場に入るタイミングや、レンジ相場からトレンド相場に移るタイミングは見極めが難しいことが知られています。
しかし、レンジ相場に変わるタイミングは順張りによるエントリーが失敗する原因になるでしょう。
逆にトレンド相場が発生するときは順張りのエントリーのチャンスです。
このような切り替わりを確実に見極めるのは勝率の向上に直結します。
トレンド相場ではトレンド系インジケーターが有効ですが、レンジ相場に切り替わる直前の数期間はオシレーター系インジケーターも使えます。
トレンド相場とレンジ相場の中間的な値動きになっている影響で変化が見られるのです。
レンジ相場からトレンド相場になるときにも同様で、最後の数期間でトレンド発生を示す値動きをしたのをトレンド系インジケーターが察知します。
使い方次第で変わる
もう一つは使い方次第ではレンジ相場に使えるトレンド系インジケーターもトレンド相場で使えるオシレーター系インジケーターもあるからです。
一目均衡表がトレンド系に分類されていてもオシレーター系インジケーターとして使えたり、MACDがオシレーター系なのにトレンド系としての分析もできたりすることを考慮すると、他のインジケーターでもできるかもしれないと考えられるでしょう。
全てのインジケーターがどちらの相場でも利用可能というわけではありませんが、使えるものはあるので併用は可能なのです。
例えば、ストキャスティクスはレンジ相場でしか有効ではありませんが、RSIはトレンド相場でも使えます。
ストキャスティクスは最高値と最安値の間での終値の位置に基づいて相場の過熱感を見るため、上昇トレンドや下降トレンドでは最高値、最安値が次々に更新されてしまって統一的な結果が得られません。
しかし、RSIは前日と当日の終値の差を使って評価する仕組みになっていることから、レンジ相場になっていなくても意味のある数値を示すことができます。
トレンド相場なら常に買われすぎか売られすぎかを示し続けることになるでしょう。
しかし、レンジ相場に入る段階ではRSIは50%に向かっていきます。
このように性質を理解していれば適切なオシレーター系インジケーターをトレンド系と併用することが可能です。
ハイローオーストラリアでの併用例
トレンド系とオシレーター系は選び方やタイミングによっては併用が有効なことがわかりました。
ハイローオーストラリアではどのような組み合わせを選ぶと良いのでしょうか。ここでは二通りのパターンを紹介します。
CCIとボリンジャーバンド
典型的な例としてまずはレンジ相場での取引を紹介します。
ハイローオーストラリアで取引をしているとレンジ相場にばかり出くわすことが多いので覚えておくと良いパターンです。
ここではオシレーター系を最初に使い、さらにトレンド系を併用するパターンを見てみましょう。
CCIとボリンジャーバンドを併用する方法について手順を追って説明します。
CCIは相場の値動きには一定のサイクルがあるという考え方に基づいて生み出されたオシレーター系インジケーターです。
100以上なら買われすぎ、-100以下なら売られすぎと判断されるのが一般的です。
ただ、相場の状況によってはCCIが200近くまで上昇することもあります。
本当に買われすぎで売る動きが強まるタイミングなのかどうかを判断するために、ボリンジャーバンドによる相場の分析が有効です。
ボリンジャーバンドは一定期間の移動平均と標準偏差σに基づいているトレンド系インジケーターです。
移動平均線から±2σのバンドの外に価格が出る確率は5%以下となるため、一般的には±2σラインの外に出るのは強いトレンドのとき程度と判断されます。
ボリンジャーバンドはレンジ相場でも使えるトレンド系インジケーターなので併用に向いています。
レンジ相場でボリンジャーバンドの2σにロウソク足が触れたときには、反発が起こって移動平均線に近づくと予想可能です。
このタイミングでCCIが100以上になっているならローエントリーをしましょう。
CCIとボリンジャーバンドはどちらも単独ではダマシが多いと言われています。
しかし、互いの特性がまるで異なるので、両方が同じ方向でエントリーするサインを出していたら高い確率でその方向に値動きが起こると考えられるのです。
移動平均線とRSI
次にレンジ相場からトレンド相場に移るタイミングを見計らうためにトレンド系とオシレーター系を合わせる手法を見てみましょう。
ハイローオーストラリアで勝てるタイミングとしてもよく知られているので重要な併用方法です。
ここでは移動平均線とRSIによるシンプルな併用例を解説します。
移動平均線は一定期間の平均値を表示するトレンド系インジケーターで、期間の設定が短いほどより近い時期の終値の影響を大きく受けます。
そのため、短期移動平均線と長期移動平均線を使ってゴールデンクロスとデッドクロスを見ることにより、相場の上昇トレンドや下降トレンドの発生を予測できます。
移動平均線のゴールデンクロスは短期線が長期線より下にある状態から上向きにクロスするもので、価格が上がる傾向が生まれてきたことを示唆しています。
デッドクロスは短期線が長期線より上にある状態から下向きにクロスするもので、ゴールデンクロスと真逆の現象です。
単純な移動平均線のクロスを使うエントリーはダマシに遭いやすいことが知られていますが、RSIによって相場の過熱感を見ると正確性が高まります。
強いトレンド相場のときにはRSIは70%以上になるのが通例です。
RSIが50%を超えているときには価格は上昇傾向にあり、50%未満の場合には価格は下落傾向にあります。
トレンドが発生するタイミングではRSIが大きな値を示していることはまずありません。
しかし、買う方向に値動きが始まってくるため、RSIが上昇するのが一般的です。
そのため、ゴールデンクロスが発生したときに短期移動平均線と同じような角度でRSIも上昇しているときにはハイエントリーです。
過熱感がしっかりと増していって上昇トレンドが発生すると予測できるからです。
デッドクロスの場合にも同じようにして、RSIが短期移動平均線と同じような角度で下降しているならローエントリーと考えることができます。
このようにRSIがトレンド相場の発生時点でも過熱感を見るのに使えることを生かすと、レンジ相場のブレイクポイントを高い正確性で見極めることができます。
RSIはレンジ相場で使っている人が多いでしょう。値動きの転換点を狙うだけでなく、トレンドが発生するときを見計らうことも意識して使うようにするとエントリーのチャンスを広げられます。
まとめ
この記事ではハイローオーストラリアで勝てるようになるためのトレンド系とオシレーター系のインジケーターの併用方法に関する理論を説明してきました。
トレンド系とオシレーター系のインジケーターは焦点を置いているものが異なるので併用が難しいと思われがちです。
トレンド相場では使いにくいオシレーター系インジケーターや、レンジ相場ではわかりにくいトレンド系インジケーターも多いのは確かです。
しかし、性質によってはどちらの相場でも利用可能で、併用すれば価格の動きを異なる角度から評価できます。
トレンド系同士、オシレーター系同士では見極めるのが難しい相場の切り替わりのポイントも予測できる点が優れています。
レンジ相場からのトレンドの発生を狙ったトレードはハイローオーストラリアでは常套手段です。
このようなエントリーポイントを正確に見抜けるようになるために、トレンド系とオシレーター系のインジケーターを併用する習慣を作りましょう。
まずはデモ取引を活用して、エントリーチャンスの見極めなどを試してみてください。