ハイローオーストラリア(Highlow.com)のトレーダーの中にはMACDを使って取引をする人が多いことが知られています。
テクニカル分析の初心者でもMACDは使いやすいので人気がありますが、どのようなインジケーターなのでしょうか。
プロでも使っているのはMACDの特徴で、オシレーター系インジケーターに分類されています。
一般的に買われすぎているか、売られすぎているかを判断できるのがオシレーター系の特色で、トレンドの転換点を見極めるのに用いられます。
ただ、MACDはトレンド系インジケーターの特徴も兼ね備えている便利なインジケーターです。
結果的に逆張りだけでなく順張りにも利用できます。
この記事を通してMACDの基本的な意味や設定方法から、ハイローオーストラリアでの取引を有利にするための使い方まで見ていきましょう。
目次
MACDとは
MACDとは「Moving Average Convergence/Divergence Trading Method」の略称です。
移動平均収束拡散トレード法と直訳できますが、名前だけではわかりにくいかもしれません。
MACDは指数平滑移動平均を利用するインジケーターで、MACDラインとシグナルラインの2本を組み合わせて使用し、ヒストグラムと合わせて分析します。
計算式は次のようになっています。
◆MACDライン=短期指数平滑移動平均-長期指数平滑移動平均
◆シグナルライン=MACDの単純移動平均
◆ヒストグラム=MACD-シグナル
つまり、シグナルラインはMACDラインの単純移動平均線なので、意味合いとしては実際の価格とその単純移動平均線との関係になぞらえて考えることが可能です。
指数平滑移動平均は直近の価格の影響を大きくして平均化した移動平均なので、その短期・長期における差を取ると時間的推移を考慮した変化が見やすくなります。
MACDラインは0になったときには短期指数平滑移動平均が長期の数値と同じだったことを示します。
MACDラインが正の値を取っているときには短期指数平滑移動平均が長期の数値に比べて大きいので、直近の様子として価格が上昇する傾向があると考えられるでしょう。
逆に負の値になっているときには価格が下がる傾向があることがわかります。
MACDラインでは短期の期間として「12」、長期の期間として「26」を用いるのが一般的です。
シグナルラインはMACDラインの9期間の単純移動平均線とするケースが多くなっています。
MACDラインの時間的推移を追うのに適しているのがシグナルラインです。
相場の動きに対して速やかなレスポンスをするわけではありませんが、MACDラインがプラスかマイナスかを加味して平均化することにより、大きなトレンドが生じているかどうかを見極めやすくなっているのが特徴です。
ヒストグラムはMACDラインとシグナルラインの位置関係を棒グラフにして示したものです。
ヒストグラムはバイナリーオプションでよく用いられている分析ツールの「MT4」では標準設定として棒グラフになっていますが、ライン表示をすることも可能です。
MACDを使う上では二つのラインの関係を使って解析をすることが多いので、ヒストグラムを表示して使うのが常套手段になっています。
MACDの基本的な二つの使い方
MACDは指数平滑移動平均を使って計算している特殊なインジケーターという印象を持つ人もいます。
しかし、実際には移動平均線を駆使するだけの分析方法なので、あまり複雑な要素はありません。
だからこそハイローオーストラリアの初心者でも使いこなせるインジケーターとして人気があります。
ここで基本的な二つの使い方を学ぶことを通してMACDの本質をつかみましょう。
トレンド相場を把握する
MACDはトレンド相場のときにどのような強さのトレンドかを判断するのに有効活用できます。
上昇トレンドが強ければ価格が大きく上昇し、持続的に伸び続けると考えられるでしょう。
上昇トレンドが弱まってきたときには下降トレンドへの転換のタイミングが近づいているのではないか、これからレンジ相場になるのではないかと考えることができます。
このようにトレンドの現状把握に基づいて、これからの値動きの予測に活用できるのがMACDです。
実はMACDによるトレンド相場の強さの分析ではMACDラインだけ使えば良いので簡単です。
先述したように指数平滑移動平均は直近の価格の影響を大きく受け、期間を短く設定するほど古い時期の価格が加味されないのでさらに直近の価格を反映します。
短期の指数平滑移動平均から長期の値を引いたMACDラインはまさに直近における影響を重視したインジケーターです。
MACDラインは正の値なら上昇トレンド、負の値なら下降トレンドと見て取ることができ、その絶対値が大きいほど強いトレンドが発生していると解釈できます。
また、MACDラインが右肩上がりか、右肩下がりかによってトレンド相場の動向も把握することが可能です。
右肩上がりのときには上昇トレンドが強まっているか、下降トレンドが弱まっていることを意味します。
右肩下がりになっているときにはその逆で、上昇トレンドの弱まりか下降トレンドの強まりを示しています。
そのため、MACDラインを追えばトレンドが続く可能性が高いか、終わるリスクが高くなったかを見極めることが可能です。
トレンドの発生を予測する
トレンドの発生を予測してエントリーするのはバイナリーオプションでは常套手段です。
MACDではMACDラインとシグナルラインを使うことによってトレンドの発生を見極めることが可能です。
ここで重要になるのがゴールデンクロスとデッドクロスの法則です。
ゴールデンクロスとデッドクロスは通常、実際の価格の推移とその移動平均線とのクロス、または期間の異なる日本の移動平均線のクロスを見て判断します。
相場価格が移動平均線を下から上にクロスしたときがゴールデンクロス、上から下にクロスしたときがデッドクロスです。
同じ考え方でMACDラインとその移動平均線であるシグナルラインを見たときに、MACDラインがシグナルラインを下から上にクロスしたらゴールデンクロス、上から下にクロスしたらデッドクロスと呼びます。
FXや株式投資ではゴールデンクロスは買いシグナル、デッドクロスは売りシグナルとして有名です。
つまり、MACDでゴールデンクロスができると多くの投資家が多くの投資家によって買われるので価格が上がり、上昇トレンドが発生すると予測できるのです。
逆にデッドクロスが発生したときには下降トレンドになると考えられます。
この分析はヒストグラムによって行うことも可能で、マイナスだったヒストグラムがプラスになったらゴールデンクロスに相当し、プラスからマイナスに転じたらデッドクロスに相当します。
ゴールデンクロスが起こったときにはMACDラインがシグナルラインを上回るので、直近の値上がりの動きが過去も加味した場合に比べて上昇に向かっていることを指します。
ゴールデンクロスの瞬間はちょうど一致した段階なので、低かった過去の価格を直近の高い価格がようやく相殺したタイミングです。
値上がりを起こしてきた様子が見て取れるので、ここから上昇トレンドが明確になると期待できます。
MACDを使うときの注意点
二つの使い方を見てみるとMACDはトレンドを見るのに有用なインジケーターだとわかります。
トレンドを攻略するのはハイローオーストラリアで稼ぐのに直結するので魅力的なポイントです。
しかし、MACDを使用するときには注意点もあります。
何を意識して取引をする必要があるのでしょうか。
設定方法の変更にリスクがある
MACDは短期指数平滑移動平均を12期間、長期指数平滑移動平均を26期間として、シグナルラインは9期間の移動平均線にするのが一般的です。
細かく分析したいときには期間を変えて見るべきだと思う人もいるでしょう。
ハイローオーストラリア初心者のうちはまだ設定を変更しようと思わないかもしれませんが、中級者、上級者になると状況が変わり、自分に最適化しようと考えがちです。
MACDの短期のラインをもう少し短くしたり、長期の期間を長くしたりすると様々な分析ができるのは確かです。
ただ、相場の動きを見るときには他の設定値にするのにはリスクがあります。
実際にやってみると期間を少し変えただけでMACDラインとシグナルラインの関係は大きく変化します。
多くのトレーダーが見ている標準設定から外れてしまうと、ゴールデンクロスやデッドクロスのタイミングがずれるのです。
クロスを見てエントリーサインとして検討するときには標準設定にするのが安全です。
値動きは投資家が売買することで起こっているので注意しなければならないポイントです。
シグナルが遅れやすい
MACDは平均化を繰り返している影響でシグナルが遅れやすい点にも注意が必要です。
実際の価格と単純移動平均線の違いを見ればわかるように、平均化をすると過去の価格の推移に引きずられる形になります。
相場の急変に対して反応が遅いのはMACDの問題点としてよく指摘されているので念頭に置いておきましょう。
特にレンジ相場のときには平滑移動平均の効果があまり生かされないので精度が落ちてしまいがちです。
トレンドが発生しているときにMACDを使う習慣にするか、他の分析手法を補助する目的で使用するのが無難です。
ハイローオーストラリアでは「今すぐ購入」という注文をスピーディーに出せる機能があります。
シグナルが若干遅れたとしても速やかにエントリーすることで取引に成功できる可能性があります。
ハイローオーストラリアならではの機能なので有効利用し、MACDのメリットを生かせるようにしましょう。
デモ取引で機能の確認を行えるので試してみてください。
MACDで逆張りも順張りを攻略しよう
MACDは分類としてはオシレーター系インジケーターですが、これまで見てきたようにトレンド系としての性質も持っています。
むしろ順張りで使うべきだと主張するトレーダーもいます。
バイナリーオプションでは実際には逆張りにも順張りにも使えるので、典型的な方法を見ておきましょう。
ダイバージェンスを使った逆張りで攻略
MACDを指標としてバイナリーオプションで逆張りをするときには、MACD単独で予想をするのには高いリスクがあります。
MACDはトレンドの発生を見極めるのには適していますが、転換点をわかりやすいサインで読み取るのには適していないからです。
ただ、これから相場が転換するのを示唆する様子をダイバージェンスから見て取ることが可能です。
ダイバージェンスとは多様性のことで、テクニカル分析では実際の価格の動きとインジケーターの動きが正反対になる現象を指します。
チャートを見たときに価格が上がっているにも関わらず、MACDは下がっているという現象が起こる場合があります。
インジケーターの種類による違いはありますが、MACDはトレンドが発生しているときには実際の相場価格と同じように上下動をするインジケーターです。
その動きがずれたときにはトレンドの転換が起こることを示唆しています。
例えば、オシレーター系インジケーターのRSIで逆張りをすることを考えてみましょう。
RSIは70%以上になると買われすぎになって売る力が強まり、逆に30%以下になると売られすぎと考えられて買う力が強くなると考えるのが一般的です。
相場価格は上昇トレンドを継続していてRSIが70%以上になったときにはトレンドの転換が予測されます。
ここでMACDを見てダイバージェンスを起こしていたら逆張りでエントリーしましょう。
RSIだけではダマシに遭うことも多いですが、MACDで補助することで予想の確度を高められます。
トレンドを追って順張りで攻略
トレンドを追って順張りするのはMACDでやりやすい方法です。
最もシンプルなのはゴールデンクロスとデッドクロスに着目するエントリーでしょう。
ゴールデンクロスは上昇トレンドの発生を示唆するのでHIGHエントリー、デッドクロスは下降トレンドになると考えてLOWエントリーというやり方です。
ただ、単純移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスの場合と同じで、MACDだけでエントリーするのにはリスクがあります。
組み合わせる指標としてRSIやCCIなどのオシレーター系インジケーターもよく用いられていますが、順張りに強いトレンド系インジケーターを併用して攻略する方法を知っておきましょう。
価格のばらつき具合を示すテクニカル指標のボリンジャーバンドをMACDと併用すると順張りの成功率が上がります。
ゴールデンクロスが発生した次のローソク足で、終値がボリンジャーバンドの2σに触れるか越えるかしたらHIGHでエントリーしましょう。
上昇トレンドが発生する二つの根拠が得られただけでなく、ボリンジャーバンドによって上昇する力が強まっていることがわかります。
このように違う角度からトレンドを見ると、バイナリーオプションの順張りを攻略できるのです。
まとめ
MACDは指数平滑移動平均を使って直近の値動きの変化をわかりやすくしたインジケーターです。
短期と長期の平滑移動平均の差を取ったMACDラインと、その移動平均線のシグナルラインを組み合わせると、トレンドの現状を把握することができます。
トレンド相場の状況を確認したり、転換点を予測したりできるようになると取引で成功できるチャンスをつかみやすくなります。
MACDは順張りにも逆張りにも有効なインジケーターなのもエントリー手法を見てみると理解できたでしょう。
ハイローオーストラリアで稼げるようになるには順張りも逆張りも適切なタイミングでできるようになるのが大切です。
MACDを使いこなせるようになって、ハイローオーストラリアできちんと利益を出すことを目指しましょう。