ハイローオーストラリア(Highlow.com)ではテクニカル分析にストキャスティクスを活用するトレーダーがたくさんいます。ストキャスティクスは汎用性が高く、株式投資やFXの投資家からも人気が高いインジケーターです。
ストキャスティクスを使おうと思って調べてみると、ハイローオーストラリアでどちらを使ったら良いのか迷ってしまうでしょう。
あるブログではスローストキャスティクスが良いと言っているけれど、別のSNSではファストストキャスティクスで勝ったと言っていることもよくあります...
この記事ではハイローオーストラリアのビットコインの1分取引で、ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスを比較してみました。
実際にチャート上で両方を表示してみたことがない人も、見てみると違いがきっとわかります。ストキャスティクスを使いこなし、ハイローオーストラリアの1分取引で勝てるようになりましょう。
目次
2種類のストキャスティクスの違い
ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスの違いは、%Kと%Dを見るか、%DとS%Dを見るかの違いです。
%K:過去14期間の最高値と最安値を使って計算した(当日の終値-最安値)/(最高値-最安値)
%D:%Kの3期間の単純移動平均線
S%D:%Dの3期間の単純移動平均線
S%Dは%Dをさらに単純移動平均にして平均化しています。そのため、%Dの方がS%Dよりも直近の価格を反映して鋭く値が変化するのが特徴です。
ストキャスティクスではファストでもスローでもゴールデンクロスとデッドクロスを見てエントリーを判断するのが基本です。
✓ ストキャスティクスが80%以上の領域でデッドクロス:ロー
✓ ストキャスティクスが20%以下の領域でゴールデンクロス:ハイ
このような条件まで一緒なので、ますますファストとスローの違いがわからなくなりがちです...
ただ、平たく言ってしまえばファストストキャスティクスとスローストキャスティクスの違いは単純移動平均を何回取ったかだけです。
均してあるスローストキャスティクスの方が微妙な変化やノイズのような価格の動きの影響を受けにくい代わりに、急速な変化へのレスポンスが悪い傾向があります。ファストストキャスティクスはレスポンスが良くて感度が高い分、微々たる変化によって激しく値が動いてしまって正確な予測が難しいのが特徴です。
つまり、急激な変化を的確に捉えたいならファストストキャスティクス、全体的な動きを重視してノイズを避けたいならスローストキャスティクスが適しています。
このような違いを念頭に置いて、ハイローオーストラリアの1分取引で2種類のストキャスティクスを使ってみた結果を見てみましょう。ここではビットコインの相場としてよく用いられているBTC/USDを用いたときの違いを比較してみます。
2種類のストキャスティクスを徹底比較!
BTC/USDの相場として以下のように標準時間で3時、日本時間で12時からの3時間を選びました。ハイローオーストラリアの1分取引でよく用いられている1分足チャートを見ると激しい値動きが起こっているのが見て取れるでしょう。
全体としてはレンジ相場になっていますが、5時前後には下降トレンドがあって5時半頃まで上昇トレンドが起こったようにも見えます。基本的にストキャスティクスはレンジ相場に強いので、この時間帯の勝敗もどうあったのかを気にかけながら徹底比較をしてみましょう。
検証①
最初の1時間について1分足チャートを拡大してファストストキャスティクスとスローストキャスティクスを表示すると以下のようになりました。
下段のファストストキャスティクスと比較すると、上段のスローストキャスティクスはなめらかで見やすいと感じたのではないでしょうか。これが単純移動平均によって均した効果です。%Kはかなり激しくジグザグになっていてなめらかさがありません。
1 | 2 | |
---|---|---|
スローストキャスティクス | 勝 | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 勝 | 勝 |
3 | 4 | 5 |
---|---|---|
勝 | 勝 | チャンス無し |
勝 | 勝 | 勝 |
6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|
負 | 負 | チャンス無し | 勝 |
勝 | 負 | 負 | 勝 |
エントリー:1 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:2 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:3 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:4 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:5 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:6 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 負 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:7 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 負 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:8 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:9 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
ビットコインの1分取引での結果としては、スローストキャスティクスが4勝2敗、ファストストキャスティクスが7勝2敗でした。
ビットコインの1分取引での結果としては、スローストキャスティクスが4勝2敗、ファストストキャスティクスが7勝2敗でした。
同じようなタイミングで両方とも勝っているときもありますが、微妙なずれもあって3時20分頃のスローストキャスティクスのゴールデンクロスでは予想が外れ、ファストストキャスティクスでは当たっています。
取引回数も時間で6回と9回という違いがあり、ファストストキャスティクスの方がたくさん取引を行えました。取引回数が多ければ良いというわけではないですが、あまりにも少ないとストレスになります。
多すぎるとハイローオーストラリアでは禁止行為になっているスキャルピングになるリスクがあるものの、この程度なら特に問題はないでしょう。
検証②
たった1時間でスローストキャスティクスとファストストキャスティクスの良し悪しを決めるのはリスクがあります。続けてBTC/USDで1分取引を続けたとすると、このような結果になりました。
1 | 2 | |
---|---|---|
スローストキャスティクス | 勝 | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 勝 | 負 |
3 | 4 | 5 | 6 |
---|---|---|---|
勝 | 負 | チャンス無し | 勝 |
勝 | 勝 | 負 | 勝 |
7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|
チャンス無し | 勝 | チャンス無し | 勝 |
負 | 勝 | 負 | 勝 |
エントリー:1 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:2 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:3 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:4 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 負 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:5 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:6 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:7 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:8 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:9 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:10 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
1分取引の結果を比較すると、スローストキャスティクスでは5勝1敗、ファストストキャスティクスでは6勝4敗でした。
今回もファストストキャスティクスでは当たり、スローストキャスティクスでは外れているタイミングがあります。しかし、ファストストキャスティクスだけがクロスをしたタイミングは全部外れてしまいました。
1時間前と比較すると、この時間帯の方がビットコインの価格が激しい上下動を起こしています。このような状況になると急激な価格の変化に左右されやすいファストストキャスティクスはリスクが高く、スローストキャスティクスは取引機会が少なくても勝率は高い水準に維持できると言えるでしょう。
検証③
この次の期間が問題で、ビットコインにトレンドがあるようにも見える相場です。
ストキャスティクスが苦手とする相場の可能性が高いと示唆されていますが、ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスではどちらが好成績を残せるのでしょうか。
1 | 2 | 3 | |
---|---|---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し | 負 | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 | 負 | 負 |
4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|
勝 | 勝 | チャンス無し | チャンス無し |
負 | 負 | 勝 | 負 |
8 | 9 | 10 | 11 |
---|---|---|---|
勝 | チャンス無し | 勝 | 負 |
負 | 負 | 勝 | 負 |
エントリー:1 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:2 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 負 |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:3 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:4 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:5 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:6 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:7 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:8 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:9 | |
---|---|
スローストキャスティクス | チャンス無し |
ファストストキャスティクス | 負 |
エントリー:10 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 勝 |
ファストストキャスティクス | 勝 |
エントリー:11 | |
---|---|
スローストキャスティクス | 負 |
ファストストキャスティクス | 負 |
結果を見てみるとハイローオーストラリアでも勝てない結果になったではないかと驚いた人もいるのではないでしょうか。
比較すると違いは歴然としていて、スローストキャスティクスでは4勝2敗、ファストストキャスティクスでは2勝9敗でした。
ハイローオーストラリアではスローストキャスティクスなら1分取引で勝てていたことになりますが、ファストストキャスティクスを使っていたら惨敗です。
最初に5連敗をしているので、途中で1分取引を続けるのを諦めていたかもしれません...
集計して2種類のストキャスティクスの成績を比較してみると差異は明白でしょう。
スローストキャスティクス:4勝2敗 5勝1敗 4勝2敗 計13勝5敗 勝率72%
ファストストキャスティクス:7勝2敗 6勝4敗 2勝9敗 計15勝15敗 勝率50%
スローストキャスティクスでは安定した勝率を維持しているのに対して、ファストストキャスティクスでは当たり外れが大きいことがわかります。最初の1時間のようにぴったり合うタイミングを狙えればファストストキャスティクスでチャンスがたくさんつかみ、何度も1分取引をして稼げました。
しかし、最後の1時間のようにファストストキャスティクスが合わないタイミングでは1分取引は惨敗です。
平均化によってリスクを減らし、レンジ相場なら1分取引でも広く対応できるインジケーターになっていたことがわかります。下降トレンドや上昇トレンドがあるかもしれないと後になってわかる程度の価格の動きであれば、難なく対応して高い勝率を示すことができたこともこの比較の結果から理解できるでしょう。
[demo]
スローストキャスティクスはファストストキャスティクスよりもおすすめ?
ハイローオーストラリアで1分取引をすることを想定し、ビットコインのBTC/USDのチャートを使って2種類のスローストキャスティクスを比較しました。
70%を超えるような高い勝率になったのはとても魅力的です。ハイローオーストラリアのビットコインの1分取引ならペイアウト率は1.85倍なので、70%もの勝率を維持できれば簡単に稼げます。ストキャスティクスで取引できる回数も多いため、今回の13勝5敗を例に取ると、取引金額が1万円なら6万500円の利益でした。
ただ、スローストキャスティクスがファストストキャスティクスに常に優れていておすすめというわけではありません。最初の1時間だけを見るとファストストキャスティクスの方が好成績で、1時間の1分取引で勝ち逃げをしていたら7勝2敗の勝率78%です。1万円ずつ取引をしていたら5万9500円の利益でした。
3時間で6万500円を稼いだスローストキャスティクスと比べて劣っていると言えるでしょうか...
ハイローオーストラリアのビットコインの1分取引で比較した結論は以下のようにまとめられます。
初心者にはスローストキャスティクスがおすすめ
ビットコインの相場が変化していく中で、スローストキャスティクスは長い時間にわたって安定した勝率を維持できました。
ビットコインの価格が急激に変化する様子を敏感に考慮すべき相場か、無視すべき相場かを判断するのは1分未満ではかなり難しいことです。その判断をしてスローストキャスティクスとファストストキャスティクスのどちらを使うべきかを決めるのは初心者には無理でしょう。
安全策を取るなら急変を均して包み隠し、全体のビットコインの相場を見ることができるスローストキャスティクスが適しています。
中上級者にはファストストキャスティクスの活用もおすすめ
中上級者になって、このビットコインの相場なら急変を考慮すべきだと肌で感じ取れるようになったらファストストキャスティクスも活用するのがおすすめです。
普段はスローストキャスティクスで無難に取引をした方が良いでしょう。しかし、ここぞというタイミングでファストストキャスティクスを使えば、ハイローオーストラリアでわずかな時間に大勝利できる可能性があります。
まとめ
ハイローオーストラリアのビットコインの1分取引を舞台にして、2種類のストキャスティクスの比較をした結果を見ると違いがよくわかったのではないでしょうか。
見た目でもファストストキャスティクスはジグザグな感じで、レスポンスは良くても不安が漂うような感じがあります。実際に3時間にわたって結果を比較してみると、圧勝できるときと惨敗するときがあることわかりました。
比較するとスローストキャスティクスはなめらかな曲線で安心感があります。
1分取引の結果で比較しても、ハイローオーストラリアなら安定して勝てる勝率を維持できていました。ここで取り上げた最初の1時間のBTC/USDだけ見てみるとファストストキャスティクスの方が良い結果でしたが、全体を比較するとスローストキャスティクスが優れていたことが理解できるでしょう。
相場を直感的に見極められるくらいにならないと1分取引ではインジケーターの使い分けをするのが困難です。
初心者のうちはスローストキャスティクスを使って勝率を高い水準に維持するのに努めましょう。中上級者になったらファストストキャスティクスも使ってもっと勝率を上げられるように工夫するのがおすすめです。
レンジ相場でないとストキャスティクスはあまり通用しないので注意が必要です。しかし、相場を選べばスローストキャスティクスだけでもビットコインの1分取引はかなり勝てます。ハイローオーストラリアでスローストキャスティクスを有効活用して勝っていきましょう。