ハイローオーストラリア(Highlow.com)で稼ぐ戦略を考えるためには分析を通して値動きに関する根拠を見つけ出すのが大切です。
為替チャートの値動きを予測する方法としてテクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの様々な手法が知られています。
テクニカル分析は短期的な値動きを予測するのに応用しやすいことからバイナリーオプションに向いている分析手法としてよく活用されています。
ハイローオーストラリアで稼ぐのに成功しているトレーダーもテクニカル分析を得意としている場合がほとんどです。
テクニカル分析にも色々な手法があります。
トレンドの強さや方向性を見極めるためのトレンド分析、反発を起こして価格の推移の仕方が変わる点を見極めるためのオシレーター分析が代表的です。
https://www.andscene.jp/mt4-is-essential-for-technical-analysis.html他の分析手法としてハイローオーストラリアで稼ぐのに有効なものにモメンタム分析があります。
モメンタム分析とは一体どのような分析手法なのでしょうか。
ここではモメンタム分析の基礎と、モメンタム分析に基づいてハイローオーストラリアで稼ぐ戦略を生み出す方法を概説します。
目次
モメンタム分析とは
モメンタム分析とは相場の勢いを分析する手法です。
トレンド分析ではトレンドの方向性や持続性について評価することができますが、どのくらいの勢いで価格が推移するかはわかりません。
オシレーター分析ではトレンドや値動きの転換点を予測できるものの、どのくらいのタイムスパンで転換が起こるかを見極めるのは困難です。
これに対してモメンタム分析は価格がどの方向にどのようなスピードで動くかを評価するための分析手法になっています。
値動きが勢いよく起こっているか、ゆっくりと起こっているかをインジケーターによって確認するのが一般的です。
モメンタムが初歩的なインジケーター
モメンタム分析で用いられるインジケーターは複数ありますが、最も初歩的なものとして古くから用いられているのがモメンタムです。
モメンタムは以下のようにして計算されます。
◆モメンタム=終値-n日前の終値
期間nとしては10日、14日、26日がよく用いられていますが、どのくらいの期間での値動きの勢いを評価したいかに応じて自由に選んで問題ありません。
モメンタムが正の値のときにはn日前に比べて終値が上がっています。
そして、その絶対値が大きいほど値動きの勢いが大きいと評価することが可能です。
逆にモメンタムが負の場合には価格が下がっている状況があり、その絶対値が大きいほど勢いよく価格が下がっているとわかります。
- モメンタムの数値大:価格の上昇率が高い
- モメンタムの数値小:価格の下降率が高い
モメンタムをグラフにしてチャートと並べて表示してみると、トレンドの状況を視覚的にすぐ判断できるようになります。
100を基準として考えることでトレンドの様子がわかるからです。モメンタムが100以上のまま推移している場合には持続的な上昇トレンドが発生しているとわかります。
逆に100以下のまま推移しているなら下降トレンドが持続していると判断可能です。
そして、モメンタムが100から大きく離れているときほど値動きの勢いが大きいことが理解できます。
レンジ相場の場合にはモメンタムが100付近に留まって小さく上下動をしているのが一般的です。
ただ、レンジボックスが大きいレンジ相場の場合にはモメンタムも大きくなることがあるので注意しましょう。
モメンタムは初歩的なインジケーターで、バイナリーオプションのエントリーポイントを見極めるのにはあまり向いていません。
強いて言えば、100のラインをクロスしたことに着目してエントリーできると考えられる程度です。
下から上にモメンタムが100のラインをクロスしたときには下降トレンドから上昇トレンドに変わったと判断できるため、HIGHでエントリーするのが適切です。
同様に上から下のクロスが見られたときには上昇トレンドから下降トレンドに変わっているので、LOWでエントリーすれば良いと考えられます。
モメンタム分析に用いられるインジケーター
相場の勢いを評価するモメンタム分析は初期にはモメンタムが用いられていましたが、現在では補助的に使われている程度です。
バイナリーオプションのエントリーには他のモメンタム系インジケーターを使った方が良いでしょう。
モメンタム分析に用いられているインジケーターとしてよく知られているのはオーサムオシレーター、ACオシレーター、シャンデモメンタムオシレーターの三つです。
それぞれについて基本概要と使い方のポイントを押さえておきましょう。
オーサムオシレーター
オーサムオシレーター(AO)はビル・ウィリアムズによって生み出されたインジケーターで、オシレーター系に分類されている場合が多くなっています。
高値と安値の中間値を使った二本の移動平均線の差によって構成されているのが特徴で、計算式は以下の通りです。
◆AO=5日移動平均線-34日移動平均線
短期移動平均線は長期移動平均線に比べてより直近の日に近い日の価格を大きく反映します。
その差を取っているので、オーサムオシレーターはより近い日の値動きを反映した値を示します。
例えば、5日移動平均線に比べて34日移動平均線が小さい場合にはオーサムオシレーターは正の値を示します。
これは直近5日間の中間値の平均の方が直近34日間の中間値の平均に比べて大きいことを意味しているので、最近の価格は上がる傾向が生まれているとわかります。
その差が大きいときほど値動きの勢いも大きいと考えられることから、モメンタム分析に使えるオシレーターとして活用されています。
オーサムオシレーターは棒グラフで表示するのが一般的で、前の値に比べて値が大きくなったときと、値が小さくなったときで色分けをするのが基本です。
これは前の値に比べて値が大きくなっているときの方が価格が上がる力が大きくなっていると評価できるからです。
つまり、オーサムオシレーターをモメンタム分析に使うときには、数字の大きさとグラフの色を両方使って評価するのが大切です。
例えば、上昇トレンドがあるときにはオーサムオシレーターは正の値を取ります。
その値が大きい、あるいは前の値に比べて大きくなっているときにはトレンドが強く、この両方を満たしている場合にはさらに勢いがあるトレンドになっていると判断できます。
このような際にはバイナリーオプションでは順張りによるHIGHエントリーが通用しやすいと考えられます。
ACオシレーター
ACオシレーターはオーサムオシレーターを開発したビル・ウィリアムズが考案したインジケーターで、オーサムオシレーターに基づいて計算される仕組みになっています。
ACオシレーター(AC)の計算式はオーサムオシレーター(AO)を用いると次のようになっています。
◆AC=AO-AOの5日移動平均線
ACオシレーターはオーサムオシレーターとその移動平均線の差を取ることで、さらに最近の価格の影響を大きくしています。
特に直近5日の影響が大きくなるのが特徴で、相場の勢いが変わるタイミングを比較的高い感度で見て取ることが可能です。
ACオシレーターは駆動力や加速力を見るためのインジケーターとよく言われています。
ACオシレーターの値はそのまま値動きの幅を示しているのではなく、値動きの幅がどのような勢いで変わっていくかを評価する指標になっています。
そのため、ACオシレーターが大きな正の値になっているときでも値動きがほとんど起こっていない場合もあります。
しかし、駆動力が大きくなっているため、次足やその次の足で大きな値上がりを起こすと考えることが可能です。
このようにしてオーサムオシレーターに比べると直近の値動きへの感度は低くなった代わりに、少し長い目で見たときの相場の勢いの変化を予測しやすくなっています。
ACオシレーターもオーサムオシレーターと同じで2色の棒グラフを用いて表示するのが一般的です。
ACオシレーターの値が前の値に比べて大きいときには緑色、小さいときには赤色で表示するのが通例です。
緑色が連続しているときには価格が上昇する勢いが強く、赤色が連続しているときには価格が下降する勢いが強いと判断できます。
ACオシレーターはレスポンスが遅めなので、緑色になったからHIGHエントリー、赤色になったらLOWエントリーというのではタイミングが早すぎるのが一般的です。
バイナリーオプションでのエントリー手法としてよく知られているのが、トレンドが発生するタイミングで緑色または赤色の棒グラフが三本連続で表示されていたらエントリーという方法です。
トレンドが発生しようとする初期段階は勢いがまだ小さく、反発も受けるので値動きが安定していません。
その時期を過ぎても駆動力が維持されていて安定的に価格が動いていくと期待されるタイミングでエントリーすると効果的なのです。
シャンデモメンタムオシレーター
シャンデモメンタムオシレーターはトゥーシャ・シャンでによって開発されたオシレーター系インジケーターで、オシレーター分析にもモメンタム分析にも使える優れものです。
シャンデモメンタムオシレーターは値上がり幅と値下がり幅から相場の勢いを評価するのが特徴で、モメンタムともオーサムオシレーターなどとも異なる角度からのモメンタム分析になっています。
シャンデモメンタムオシレーター(CMO)の計算式は以下の通りです。
◆CMO=(n期間の値上がり幅-n期間の値下がり幅)/n期間の全値幅×50+50
シャンデモメンタムオシレーターは値上がり幅と値下がり幅の差を取った値を使用して、50%を基準として最大100%、最小0%になるように設計されています。
50を超えている場合には値上がりが起こり過ぎていて、その数字が大きいときほど値上がりの程度が大きいと考えられます。
値上がりの程度が大きいときほど割高になっているから売ろうという動きが強まるため、相場が下がる勢いが強まると判断するのがシャンデモメンタムオシレーターによるモメンタム分析です。
同じようにして50を下回っているときには値下がりの傾向が強い相場になっているため、割安になっていると考えられます。
結果として買おうという動きが生まれ、数字が小さいときほど価格を上げようとする勢いが強くなると判断できます。
シャンデモメンタムオシレーターが大きくなったときはLOWエントリー、小さくなったときなHIGHエントリーで成功できる可能性が高いと考えられます。
ただ、価格の変化を定量的に評価しているわけではなく、値上がりや値下がりの幅から投資家の売買判断が加速されると予測する仕組みになっているのがシャンデモメンタムオシレーターの特徴です。
そのため、オーサムオシレーターやACオシレーターのように、計算結果に基づく定量的な評価によるエントリーポイントの見極めは困難です。
通常は他のインジケーターを使ってエントリーポイントを見つけ、取引の成功率を向上させるためにシャンデモメンタムオシレーターでモメンタム分析を実施します。
モメンタム分析のメリットとデメリット
モメンタム分析をするとハイローオーストラリアで稼ぐ上ではどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
モメンタム分析は相場の勢いを評価できるので、これから本当に値上がりを起こすか、値下がりを起こすかを見極めやすいのがメリットです。
しかし、勢いがあることはわかっても、それが本当に価格の動きに影響するのがいつかを判断するのは難しいというデメリットがあります。
◆メリット:これから本当に値上がりを起こすか、値下がりを起こすかを見極めやすい
◆デメリット:勢いがあることはわかっても、それが本当に価格の動きに影響するのがいつかを判断するのは難しい
ACオシレーターのように経験的に三本の緑色のシグナルが続いたらエントリーといったことが知られているケースもありますが、次足ではなくその次の足で価格が上がり始めるケースもあるのは事実です。
そのため、モメンタム分析は値動きの勢いがあるという根拠を得て、HIGH/LOWのエントリーの方向性が正しいことを判断するのに有効だと考えると良いでしょう。
レンジ相場からブレイクするようなときには特に重要になる情報です!
他にもトレンドが止まるのか、反転するのかを判断する上で有用な基準になります。
あくまで他の情報からエントリーポイントを探すというスタンスで補助的にモメンタム分析をするのが賢明な考え方です。
まとめ
ハイローオーストラリアで稼ぐ戦略を見出すにはテクニカル分析が重要ですが、必ずしも有名なトレンド分析やオシレーター分析だけで良いとは言えません。
相場の勢いを把握して値動きの大きさを見極めるためにモメンタム分析も活用していきましょう!
モメンタム分析で使えるインジケーターはモメンタムだけでなく、オーサムオシレーターやACオシレーター、シャンデモメンタムオシレーターなど色々なものがあります。
その違いも理解して取引できるようになると、ハイローオーストラリアでますます稼げる戦略が生み出されていくでしょう。
今までハイローオーストラリアで稼ぐことができずに苦労してきた人はモメンタム分析の考え方が抜け落ちていたからかもしれません。
今後はモメンタム分析を取り入れて、ハイローオーストラリアで稼ぐ戦略を考えていくのがおすすめです。