ハイローオーストラリア(Highlow.com)の解説記事やFXで勝てる方法のブログを読んでいると、シャンデモメンタムオシレーターが登場することがあります。
RSIやCCIなどに比べると使い方が複雑なので、中級者以上に向いていると言われているのがシャンデモメンタムオシレーターです。
しかし、シャンデモメンタムオシレーターの使い方を身につければハイローオーストラリアで勝てるようになります。
シャンデモメンタムオシレーターは値動きの予測をする上で役に立つ情報をまとめて引き出せる特徴があるからです。
この記事ではシャンデモメンタムオシレーターの基礎を簡単に解説します。
最大限にそのメリットを引き出すための使い方も紹介するので、早速ハイローオーストラリアで使ってみましょう。
目次
シャンデモメンタムオシレーターとは?
シャンデモメンタムオシレーターはCMOと略される比較的新しいオシレーター系インジケーターです。
1994年にTushar S. Chandeが開発し、徐々に投資家の間にも広まってきました。
シャンデモメンタムオシレーターは値上がり幅と値下がり幅に着目しているインジケーターなのでRSIに似ています。
後述しますが、RSIと併用してエントリーポイントを見つけ出せます。
RSIも価格の動いた幅を利用していて、買われすぎか売られすぎかを判断するのによく用いられています。
シャンデモメンタムオシレーターはモメンタム分析に用いられるのが特徴で、トレンドの強さやトレンドの転換が起こる可能性の高さを見極めることができます。
そのため、相場を見て買われすぎか、売られすぎかを判断するときだけでなく、相場の勢いを知りたいときにも活用できるインジケーターです。
一つの指標で多くの情報を得られることから、使いこなせるようになるとスムーズにテクニカル分析を進められます。
計算方法からわかるシャンデモメンタムオシレーター
シャンデモメンタムオシレーターについて十分に理解するには計算方法を知る必要があります。
シャンデモメンタムオシレーターは一定期間を定めて以下のようにして計算します。
CMO=(n期間における上昇幅の合計-n期間における下落幅の合計)/n期間における総値幅の合計×50+50
一定期間に着目して、上昇幅の合計から下落幅の合計を引いた値を総値幅の合計で割って標準化したものを指標として用いています。
最後に50倍にして50を加算することで、50を中心として0~100の値になるように設計されているのが特徴です。
シャンデモメンタムオシレーターは上昇幅が大きいほど値が大きくなり、下落幅が大きいほど値が小さくなります。
つまり、シャンデモメンタムオシレーターは注目している期間における値動きの大きさの傾向を定量的に評価できます。
シャンデモメンタムオシレーターが60のときに比べると70のときの方が価格が上昇する傾向が強く、20のときに比べると10のときの方が下落傾向が強いと判断することが可能です。
また、上昇幅が大きいときには買われすぎ、下落幅が大きいときには売られすぎと考えられるため、シャンデモメンタムオシレーターが50を超えている場合には買われすぎ、50を下回っている場合には売られすぎと判断できます。
そして、数字が大きいほど買われている度合いが大きく、数字が小さいほど売られている度合いが大きいという評価をすることも可能です。
このように数字の大きさが価格の動き方を推察する指標となるのがシャンデモメンタムオシレーターの優れている点です。
期間nとしては14や9が比較的よく用いられていますが、分析したい条件に応じて任意の数値を使うことが可能です。
RSIやボリンジャーバンドなどのように長い歴史を持っているインジケーターとは違い、誰もがこの期間数で分析するといったゴールデンルールがあるわけではないので、自分なりの数値を決めてトレードに生かしていくことが重要です。
経験も重要になってきます!
シャンデモメンタムオシレーターはRSIと何が違う?
シャンデモメンタムオシレーターは値上がりの様子を数値化して利用しているインジケーターなので、RSIと同じようなものではないかと思う人もいるでしょう。
RSIを使いこなしている人の中には、類似している情報を得られるだけだからシャンデモメンタムオシレーターを使う必要はないと考えている人もいます。
ハイローオーストラリアでもRSIを使っている人は多いですが、シャンデモメンタムオシレーターの利用者は少数派です。
テクニカル分析の初心者が多いハイローオーストラリアではRSIで十分と考える人が多いと考えられるでしょう。
しかし、シャンデモメンタムオシレーターはRSIとは大きな違いがあるので同じようなものだと考えてしまわないようにしましょう。
両者の違いを計算方法から比較して解説します。
CMO=(n期間における上昇幅の合計-n期間における下落幅の合計)/n期間における総値幅の合計×50+50
RSI=n期間における上昇幅の合計/n期間における総値幅の合計×100
シャンデモメンタムオシレーターとRSIで違うのは、RSIでは上昇幅だけを見ているのに対して、シャンデモメンタムオシレーターでは下落幅を引いていることです。
RSIは注目している期間中にどのくらいの割合で価格が上昇したかを見ているのに対して、シャンデモメンタムオシレーターでは同じ期間中に起こった価格の上下動を見ています。
◆シャンデモメンタムオシレーター:売買の動きの方向性を理解することができる
◆RSI:買う動きの強さを理解できる
買われすぎか売られすぎかを判断するだけならRSIで十分ですが、売買の勢いを知りたいときにはシャンデモメンタムオシレーターを使う必要があります。
ただし、シャンデモメンタムオシレーターはRSIよりも優れているというわけではありません。
しばしばシャンデモメンタムオシレーターはRSIにモメンタム分析に使える相場の動きの定量性を加えた拡張版だと言う人もいます。
しかし、RSIはシャンデモメンタムオシレーターと違って、買われすぎか売られすぎかを多くの投資家が共通認識を持って判断できる点が異なっています。
多くの投資家が共通認識を持っていれば、それだけ価格が動く根拠となりますね。
RSIは古くから用いられている影響で、70%以上なら買われすぎ、30%以下なら売られすぎというのが常識化しています。
しかし、シャンデモメンタムオシレーターでは50を境にして買われすぎか売られすぎかはわかりますが、いくつになったら売買の判断をすべきかについて投資家の間で共通認識があるわけではありません。
そのため、シャンデモメンタムオシレーターでは売買が集中するポイントを見極めるのは難しいのです。
このような歴史の古さによる違いがあることは念頭に置いて両者を使うようにしましょう。
シャンデモメンタムオシレーターの勝てる手法
シャンデモメンタムオシレーターを指標として使うとハイローオーストラリアで勝てるようになるのでしょうか。
ここでは、エントリーの考え方から他のインジケーターと組み合わせる方法をステップバイステップで紹介します。
シャンデモメンタムオシレーターの基本的な活用方法
買われすぎならLOWエントリー、売られすぎならHIGHエントリーという逆張りの手法がシャンデモメンタムオシレーターを使うときには有効です。
ただ、シャンデモメンタムオシレーターが50を超えていた、または50を下回っていたからといって即エントリーして良いわけではありません。
シャンデモメンタムオシレーターが買われすぎだと示していても、買う動きから売る動きに転換しなければ逆張りは成功しないからです。
シャンデモメンタムオシレーターを使ってエントリーポイントを見つけるときには数値の推移を見ることが大切です。
数値が大きいときほど価格を上げようという傾向が強く、数値が小さいときほど価格を下げようという動きが強くなっています。
そのため、シャンデモメンタムオシレーターが50よりも高くて買われすぎになっているときに急激に値が小さくなったタイミングがLOWエントリーのタイミングと考えられます。
理想的には50より大きかったところから50付近まで1つのローソク足の期間に下がってきたときです。
まだ買われすぎの状況が維持されているけれど、値上がりする傾向が極端に弱まったことを意味しています。
そのため、次足では売る傾向がさらに強まって値下がりを起こすと考えられます。
1期間で十分にシャンデモメンタムオシレーターが下がっていない場合にはダマシになる可能性が高いので注意しましょう。
この流れがわかるとハイローオーストラリアで勝率の高い取引ができるようになります。
ただ、これでもまだ十分に勝てるようにならない場合が多いのでもう少し工夫をすることが必要です。
シャンデモメンタムオシレーター単体ではエントリーポイントとして根拠が薄いです。
RSIと組み合わせてタイミングを見極める
シャンデモメンタムオシレーターが大きく動いて50に近づいたときにはエントリー可能です。
しかし、どのくらい大きく動いたときにエントリーしたら良いのかがわからずに悩んでしまうことはよくあります。
そのサポートとしてRSIを組み合わせるのが効果的です。
シャンデモメンタムオシレーターを見ていて50より大きい範囲内で値が急に小さくなって50に近づいたとしましょう。
このときに同じタイミングでRSIが70%以上を示している場合には、多くの投資家が買われすぎの相場だと考えています。
すると、シャンデモメンタムオシレーターの減少は買われすぎだから売るという投資家の判断によって引き起こされたものだと考えられ、買われすぎの状況から脱却するまでは売られると期待できます。
このようにRSIをエントリー判断に盛り込むと、買われすぎで値下がりするという予想が当たりやすくなります。
移動平均線乖離率も併用して正確性を高める
実はRSIも70%以上になったからといってすぐに次足で価格が下がるとは限りません。
しばらく70%以上を維持してから突然下落を始めるケースもあります。
RSIが70%以上になっていることに加えて、さらにエンベロープも使って値下がりを起こすタイミングだと判断すると確度が高まります。
エンベロープは移動平均線からどのくらい価格が離れているかを見極めるためのインジケーターです。
移動平均線から大きく価格が離れたときには移動平均線に近づくように値動きが起こるのが一般的です。
エンベロープは移動平均線を一定の割合で上下に動かしたラインで、5%、3%、1%といった割合がよく用いられています。
どの時間足のチャートを見ているか、注目している通貨ペアがどれか、取引している時間帯はいつかといった点で反発を受けやすい乖離幅が異なります。
過去の価格の推移を見たときに反発がよく起こっている割合を選んでエンベロープを表示しましょう。
このようにして設定したエンベロープにローソク足が触れたら反発がすぐに起こると予想できます。
例えば、RSIが70%以上になっている状況で、シャンデモメンタムオシレーターが50以上の領域で50に向かって大きく減少し、さらにローソク足がエンベロープの上側に触れたらLOWエントリーと考えると良いでしょう。
シャンデモメンタムオシレーターを使うことで確かに価格を下げる動きが生まれているとわかります。
そのため、RSIとエンベロープだけを使ってエントリー判断をするのに比べて勝てるようになるのです。
シャンデモメンタムオシレーターを使うときの注意点
シャンデモメンタムオシレーターをハイローオーストラリアで使うときには、エントリーのタイミングを決めるのにはあまり有効ではないと認識しましょう。
シャンデモメンタムオシレーターの値が50を超えていれば買われすぎ、50未満なら売られすぎだとはわかりますが、そもそも50ぴったりになることはほとんどないのでエントリー可能かどうかは判断できません。
50を超えているところで値が急激に小さくなったときにはエントリー可能と考えられるのは確かです。
しかし、どのくらいの幅の減少が見られたときなら逆張りがうまくいくかはケースバイケースです。
70以上から50と55の間に入ったら逆張りの成功率が高いといった法則があればエントリーのタイミングを見極められるでしょう。
しかし、値動きのパターンは多岐にわたっているので一概にどの範囲に入ったらエントリーのタイミングかを単純に決めることはできません。
シャンデモメンタムオシレーター単体での使用ではエントリーポイントの発見はできません。
シャンデモメンタムオシレーターはモメンタム分析によって値動きの勢いを見極め、取引の成功率を高めるのに適しているインジケーターです。
上で紹介したようにエントリーのタイミングは他の指標を用いて決めるのがコツです。
値動きの勢いを測るインジケーターは少ないこともあって、シャンデモメンタムオシレーターはほとんどのインジケーターの相性が良いのがメリットです。
今まで培ってきたトレード方法に加えて活用すればきっともっと勝てるようになります。
まとめ
ハイローオーストラリアで勝てるようになるには値動きの勢いがわかることが大切です。
シャンデモメンタムオシレーターは値上がり幅と値下がり幅の差を使って値動きを評価するインジケーターで、値動きの勢いを定量的に評価できます。
単独ではエントリーのタイミングを見計らうのは難しいですが、期待している方向に値動きを起こすかどうかを見極めるには有用な指標になります。
買われすぎか売られすぎかも一目でわかるので、いつもチャートに表示しておくと売買の動向を見極めやすいでしょう。
シャンデモメンタムオシレーターを普段から使いこなせるようになれば、ハイローオーストラリアの中級者以上に仲間入りできます。
エントリーに使う敷居が高いと思われがちですが、相場の情報を得るつもりで使っているうちに慣れてくるので、抵抗感を持たずに積極的に表示してみましょう。