ハイローオーストラリア(Highlow.com)のビットコイン取引では5分のターボ取引がよく選ばれています。
ビットコインのターボ取引の攻略法をいくつか紹介してきましたが、他にも多様な手法を身につけて臨機応変に対応できるようになりたいという人も多いでしょう。ここではシャンデモメンタムオシレーターを題材として取り上げ、5分取引で活用できるのかどうかを解説します。
シャンデモメンタムオシレーターは難しそうだと思っている人もいます。しかし、シャンデモメンタムオシレーターは使い方だけ見ればとてもシンプルで、初心者でも簡単に使いこなせます。
ハイローオーストラリアの5分取引で使ってみた結果を見て、使えるかどうかを考えてみてください!
目次
シャンデモメンタムオシレーターで反発を読む
シャンデモメンタムオシレーターはRSIに類似しているオシレーター系のインジケーターです。以下の記事でRSIとの類似点と相違点については解説していますが、相場の動きから買われすぎか売られすぎかを判断する方法が似ています。
RSIとは違ってシャンデモメンタムオシレーターは「70%以上になったら反発が起こる」といったルールがありません。しかし、相場を読みこなしてエントリーするには有用なインジケーターです。
上の記事ではよく用いられている50を中心にするシャンデモメンタムオシレーターを紹介しましたが、この記事では直感的にわかりやすい0を中心にしたタイプで解説します。
シャンデモメンタムオシレーターは中心の0よりも高いときには買われすぎ、0よりも低いときには売られすぎの相場を示します。
0から離れるほど買われすぎ、売られすぎの傾向が強いのが特徴です。
エントリー条件はシャンデモメンタムオシレーターがピークを作った後、勢いよく0に近づいてきたときです。
✓正の領域でピークを作って勢いよく0に近づいたときにはローエントリー
✓負の領域でピークを作って勢いよく0に近づいたときにはハイエントリー
さらに勝率を上げたいときにはRSIのエントリー条件を参考にして考えます。シャンデモメンタムオシレーターが以下のような挙動を起こしたときがエントリーポイントです。
✓70以上になってから1つのローソク足で50未満になったらローエントリー
✓-70以下になってから1つのローソク足で-50以上になったらハイエントリー
ただ、この条件を満たす機会はあまりありません。目安として考えてピークから勢いよく0に近づく現象を追うのがシャンデモメンタムオシレーターでエントリーチャンスを増やすコツです。
ビットコインの5分取引でシャンデモメンタムオシレーターを検証
ビットコインの相場は時期によって大きな違いがあります。
ここでは2021年の下半期の始めに起こった上昇トレンド→レンジ相場→下降トレンドの24時間に着目してみましょう。
この期間の5分足チャートは以下のようになっています。
下部に表示されているシャンデモメンタムオシレーターを見てみると、何度も0を超えて上下動を起こしていることがわかります。正の領域にあるときにも急激な変動が見られるタイミングがたくさんあります。
シャンデモメンタムオシレーターの動きと相場の様子を分析していきましょう!
26日午前0時~6時
まず、上昇トレンドが発生する段階を見てみましょう。この際にはシャンデモメンタムオシレーターは終始高い値を示していました。買われすぎでも買おうという投資家の動向を見て取ることができます。
しかし、1時頃にピークを記録して下がり始めました。このタイミングは陰線になっているのでローエントリーが成立したことがわかります。
次に急激なシャンデモメンタムオシレーターの低下が見られていますが、一つの足で0ラインを越えてマイナスになってしまいました。この際には反発が起こるリスクが高いのでエントリーを控えるのが無難です。陽線になっていたので反発が起こった結果になっています。
その後はシャンデモメンタムオシレーターは-50%~50%を推移していてしばらくチャンスがありませんでした。そして、6時頃になってようやく50%を越えるくらいまで値が大きくなっています。
26日午前6時~12時
次の6時間を見てみると7時前にシャンデモメンタムオシレーターが急落を起こしています。ただ、どの急落の前にもピークを作ったわけではありませんでした。このような場合にはタイミングがずれることが多く、どの場合も下落を起こした次足ではなく、その足で陰線を記録しています。
ピークを作って0付近までシャンデモメンタムオシレーターが変化したのは9時20分頃のケースです。この際には下落幅があまり大きくなかったのでエントリーをしないのが安全策でしょう。
ただ、エントリーしていれば次は陰線だったので勝てていました。
11時、11時40分にも0ラインに近づく勢いがあまり強くはありませんが、ピークが形成されているのは確認されました。その次足では予想が当たる方向に価格が動いています。
ただ、あまり一般性はないので気をつけなければなりません。
26日午後12時~18時
12時を過ぎた時点で-50以下から急上昇がありましたが、0ラインを越えてしまいました。次は陰線だったのでうっかりトレードをしていたら外れていたことになります。
その後は緩やかなカーブを描くようにシャンデモメンタムオシレーターが動いていました。そして、16時15分にシャンデモメンタムオシレーターがピークを作って急激に下がっています。しかし、その次足は陽線で予想は外れてしまいました。
ここまで見てくると不穏な様子がありました。
ビットコイン相場の5分取引ではシャンデモメンタムオシレーターは有効どころか逆効果なのかもしれません...
26日午後18時~24時
次の6時間のチャートでは緩やかな縁が続き、20時50分になって負の領域でピークを形成して急騰を起こしています。その次にもう一度ピークを形成していたので二度のチャンスがありました。しかし、どちらも次足は陰線なので予想は外れた結果になっています。
21時40分にも-42のピークがあって急騰を起こしていますが、その次足は陰線です。
以上をまとめると、シャンデモメンタムオシレーターの予想は見事に全滅したことになります。シャンデモメンタムオシレーターはビットコイン相場では通用しないどころか、逆効果だったことが示されました。
逆転の発想で圧勝しよう
ハイローオーストラリアのビットコイン取引では少なくとも5分取引でシャンデモメンタムオシレーターが外れ続けることがわかりました。
以下のように通常とは逆のパターンでエントリーすると全焼したことになります。
✓正の領域でピークを作って勢いよく0に近づいたときにはハイローエントリー
✓負の領域でピークを作って勢いよく0に近づいたときにはローハイエントリー
シャンデモメンタムオシレーターが正の領域でピークを作ったときには、買われた後に急激に売られたことを意味します。その勢いに乗ってもう少し売り傾向が続くのが通常の通貨ペアで、さらに次足になるあたりで反発が起こります。そのため、狙ったタイミングでは陰線、その次足は陽線になるパターンが典型的です。
シャンデモメンタムオシレーターが正の領域でピークを作ったときには、買われた後に急激に売られたことを意味します。その勢いに乗ってもう少し売り傾向が続くのが通常の通貨ペアで、さらに次足になるあたりで反発が起こります。
そのため、狙ったタイミングでは陰線、その次足は陽線になるパターンが典型的です。
しかし、ビットコインの5分足では反発が速やかに起こっています。通常なら次々足で起こるはずの反発が次足で発生しているのです。このようなレスポンスの早さがビットコイン相場の特徴だと考えると、シャンデモメンタムオシレーターが逆効果になったことも理解できるでしょう。
このような特徴がなかったとしたら全敗になるような法則性が出るとは考えられません!
ランダムな値動きなら確率は1/2になるはずだからです。
今後、ビットコイン相場に参加する投資家層が変わっていくことでパターンには違いが出る可能性があります。しかし、この時点では少なくとも上述のように早めに反発があると考えてシャンデモメンタムオシレーターのエントリーの仕方を変更すると圧勝できるのです。
【参考】USD/JPYの同じ時間帯でのシャンデモメンタムオシレーター
シャンデモメンタムオシレーターの一般的なエントリー条件が本当に通用するものなのかが怪しいと思った人もいるのではないでしょうか。
以下のチャートは同じ日の最初の6時間に相当するものです。シャンデモメンタムオシレーターは鋭いピークをたくさん形成していることがわかります。24時間にわたって見ていくと途方もない数になるので、この6時間でシャンデモメンタムオシレーターのエントリー条件が有効かどうかを見てみましょう。
0時25分のピークは30を超えていました。その次足でローエントリーをしたとすると見事に的中しています。
その次のピークは前のピークに比べると緩やかなのでリスクが高いポイントです。ここではエントリーしていると陽線になっていたので負けたことになります。
1時15分には負の領域でピークが形成されました。この次足でハイエントリーしていたら陽線だったので勝利です。
しかし、その次に発生したピークでは次足でエントリーしてしまうと陰線だったので負けでした。ここまでで2勝1敗、微妙なケースでエントリーしていた場合には2勝2敗です。
残りのケースも合わせて一覧にすると以下のようになります。
0時25分 | ローエントリーで陰線 (勝ち) |
---|---|
0時35分 | ローエントリーで陽線 (負け) ピークと見なすか微妙 |
1時15分 | ハイエントリーで陽線 (勝ち) |
1時35分 | ハイエントリーで陰線 (負け) |
2時20分 | ローエントリーで陰線 (勝ち) |
2時50分 | ハイエントリーで陽線 (勝ち) |
3時10分 | ハイエントリーで陰線 (負け) |
3時25分 | ハイエントリーで陽線 (勝ち) ピークと見なすか微妙 |
3時45分 | ハイエントリーで陽線 (勝ち) ピークと見なすか微妙 |
4時10分 | ローエントリーで陽線 (負け) 戻りが弱いので微妙 |
5時15分 | ローエントリーで陽線 (負け) ピークと見なすか微妙 |
5時30分: | ローエントリーで陽線 (負け) 戻りが弱いので微妙 |
5時40分: | ローエントリーで陽線 (勝ち) 戻りが弱いので微妙 |
シャンデモメンタムオシレーターの条件を満たしているのが
明確:8戦6勝2敗(75.0%)
シャンデモメンタムオシレーターの条件を満たしているかが
微妙:7戦4勝3敗(57.1%)
合計:15戦10勝5敗(66.7%)
このようにUSD/JPYの5分取引ならシャンデモメンタムオシレーターの基本のエントリー条件が通用することがわかります。ビットコインとは相場の動向が違うポイントなので注意しましょう。
まとめ
ハイローオーストラリアのビットコイン取引ではターボの5分取引が魅力的ですが、エントリー条件をどうするかが悩みになりがちです。その理由もシャンデモメンタムオシレーターの例を見てわかったのではないでしょうか。
投資家のレスポンスの様子に違いがあるので、勝敗が逆転してしまうことが時々あります。今回紹介したシャンデモメンタムオシレーターの基本条件を使うエントリーは典型例です。
USD/JPYでの結果からわかるように、通常の通貨ペアで使えばシャンデモメンタムオシレーターのエントリー条件は通用します。しかし、ビットコインでは同じ5分という取引時間でも全滅する結果になりました。
レスポンスの早さに合わせて条件を調整し、正反対にするだけでビットコインの5分取引もシャンデモメンタムオシレーターで勝てることもわかりました。
勝率で見ればむしろビットコインの方が高いことがわかります。
このように常套手段と言われていた手法をそのまま使ってビットコインで勝てるとは限らないので注意が必要です。しかし、ハイローオーストラリアのビットコインは攻略可能なことも分かったでしょう。
ハイローオーストラリアではデモトレードができるので、既存の手法が通用するかどうかを検証するのも簡単です。ビットコインはテクニカル分析が通用しやすく、安定して勝ちやすい仮想通貨です。