ビットコインは大人気の仮想通貨(暗号資産)として購入する人も急増しています。1BTCは1円の価値もなかったのに、2021年10月には700万円以上もの価値にまで高騰しました。
他の仮想通貨では追いつくこともできないような相場になっているのがビットコインです!
ただ、ビットコイン以外にも無数の仮想通貨が次々に生み出されています。仮想通貨の種類によって存在目的は異なるため、必ずしもビットコインのように高額になることが目標とは限りません。
Worldcoinは虹彩のスキャンを取り入れたことで注目されています。AIによる生体認証は進められていて、虹彩認証もできる時代になりました。
ハイローオーストラリア(Highlow.com)でも口座開設のときやログインのときには本人認証をしています。この記事ではWorldcoinは虹彩スキャンと、Worldcoinのプロジェクトについて簡単に概要を解説します。そしてハイローオーストラリアでも虹彩認証のような高度な技術が取り入れられているのかを説明していきます。
目次
Worldcoinの仮想通貨

Worldcoinは世界中のあらゆる人に公平な形で提供できるグローバルな仮想通貨(暗号資産)を開発するプロジェクトを推進しています。他の仮想通貨よりも迅速に多くの人に手にしてもらうのが目標になっているのが特徴です。
OpenAI社のCEOを含む3人の共同開発者によって起ち上げられたWorldcoinは急速な勢いで開発を進め、資金調達にも成功してきました。その概要をまずは見ていきましょう。
虹彩スキャンシステム「Orb」の開発と導入

Worldcoinは虹彩認証システムを取り入れているのが特徴です。Worldcoinは「Orb」と呼ばれるOpenAIの技術も使って開発されたAIベースの虹彩スキャンシステムを運用に取り入れています。
Orbを使用するとユーザーの目を撮影できます。その情報を数字のコードに変換して記録しておき、画像を保存せずに認証できるシステムを整えていたのがWorldcoinの特色です。
数字のコードからユーザーの目の画像を再現することは実質的に不可能なのでプライバシーは守られます。さらにユーザーのウォレットや取引とはリンクさせず、Worldcoinの所有者としての認証に用いられます。
安全性が高いプラットフォームとしての運用が可能かどうかが課題でしたが、ステルスでの運用を通して十分な安全性のあるシステムとして構築することに成功しました。そして、2021年10月にはステルスを脱して本格始動をしています。
仮想通貨をもらえるのが特徴

Worldcoinの特徴はOrbを使って虹彩スキャンをすれば無料で仮想通貨が手に入ることです。Worldcoinは世界中の人々に平等に持ってもらい、ユーザー数を増やすのを目標としています。そのため、フリーシェアが設けられていて、Orbで虹彩スキャンをしたら仮想通貨の保有者になれます。
ステルスから脱した時点で既にアジアやアフリカなどの地域も含めて12カ国でのOrbの運用を行い、10万人以上の虹彩をスキャンしたと発表されています。
Worldcoinの手に入れた方もシンプルで、以下のような手順で手続きができます。
✓ Worldcoinのアプリをインストールする
✓ 公開鍵に基づくQRコードを作成してOrbに読み込ませる
✓ Orbで虹彩スキャンをする
✓ 生成された数字のコードを公開鍵と共にWorldcoinのシステムに送信する
✓システムによる検証と承認を経て、ウォレットアプリに仮想通貨が送付される
つまり、Worldcoinのアプリを手に入れてOrbで手続きをすれば終わりというとても簡単な仕組みです。これで仮想通貨を獲得できるならやってみたいと思う人も多いでしょう。実際にWorldcoinのプロジェクトを知り、Orbを利用できる環境にある人たちが殺到して大勢の利用者がステルスの段階でも集まったのです。
Orbの量産を進めて普及させる方針

Worldcoinでは虹彩認証のためのスキャンをするOrbの量産を進める予定です。WorldcoinはOrbにアクセスできるユーザーしか仮想通貨を獲得できないという問題があります。
Orbはハードデバイスなのでソフトウェアと違ってインターネットでダウンロードして使えるというわけではありません。虹彩認証をするにはパソコンやスマートフォンに内蔵されているカメラでは十分ではなく、計算のアルゴリズムの漏洩リスクも考えるとソフトウェア化は難しいのです。
目=虹彩の情報は指紋や声紋などと同じでプライバシーの問題があります。Orbにこだわるのはプライバシーについての十分な配慮をしたサービスとして仕上げる必要があるからです。
Worldcoinでは年間5万台以上のOrbを作って運用できるようにしていく予定です。
2023年には10億人のユーザー獲得を目指しています。
世界の人口が2021年の時点で78億7500万なので、全世界の12.6%もの人にWorldcoinの仮想通貨を持ってもらう計画です。
斬新な発想によって生み出されたプロジェクトですが、Worldcoinとしても結果は不確実でわからないという見解を声明文で出しています。政府でもできなかったことを実現したいという意欲があり、OpenAIで培ってきた技術を応用して一大チャレンジに本格的に乗り出す方針を立てています。
Worldcoinとビットコインを比較
Worldcoinはビットコインとは全く異なる目的を掲げています。目的が違えば内容にも違いがあるのは当然でしょう。
ビットコインと比較するとWorldcoinはどういう立場になるのでしょうか。
Worldcoinはイーサリアムベース

Worldcoinはイーサリアム上に構築されているのが特徴です。イーサリアムは高度なブロックチェーンのセキュリティを持っているため、レイヤー2を利用することで独自のプラットフォームとして運用ができます。
ビットコインはユーザー数が増えていくと運用が難しくなる問題があります。イーサリアムに比べるとスケーラビリティが低く、ビットコインマイニングの負荷も考慮すると大きな負担になることが問題です。
全ての人に無償で仮想通貨を配布するのが目的

Worldcoinは世界中の全ての人に無償で仮想通貨を配布し、ユーザーとなってもらうのを目的としています。
ビットコインは欲しい人が手に入れる仮想通貨で、時価に応じて購入することが必要です。しかし、Worldcoinは虹彩スキャンをすればフリーシェアを手に入れられるので、全く資産がない人でも一定量の仮想通貨を保有できます。
少額であっても仮想通貨を手に入れればインターネット経済にアクセスできるようになります。今後のデジタル社会を促進することに直結し、貧富の差に関係なくデジタル経済に順応していけるようになるでしょう。
その社会貢献としての意味も持っているのがWorldcoinです。
虹彩を使うことに否定的な意見もあります。元NSAの局員が実名を出して眼球の情報をカタログのようにして管理することを批判しています。確かにプライバシーに関わるので安易にカタログ化するのは問題でしょう。
ハイローオーストラリアでの認証システム
ハイローオーストラリアでは口座開設やログインのタイミングで本人認証をしています。Worldcoinのように一義的に決まる虹彩認証のような高度な技術を用いれば、確実な本人認証を実現できるのは確かです。
虹彩認証は使えない

ハイローオーストラリアでは虹彩認証を取り入れていません。口座開設やログインに虹彩認証ほどの高度な生体認証は必要がないというのがハイローオーストラリアの見解なのでしょう。
プライバシーに関わる情報登録が必要になるため、ユーザーメリットを考えて取り入れていないとも考えられます。
虹彩認証だけでなく、指紋認証や顔認証なども取り入れていません。やはりプライバシーを考えると情報管理の問題も起こり得るので、導入が難しいのが実情でしょう。
本人確認書類のオンライン認証はできる

ハイローオーストラリアで口座開設をするときには本人認証をします。本人確認書類の提出が必要ですが、郵送してチェックしてもらうのを待つことが必須ではありません。
わずか3分~5分で認証が終わるので、ハイローオーストラリアの新規口座開設は世界でもトップクラスのスピードで進められます。

オンライン認証ができるので、郵送手続きも不要です。
ただ、運転免許証がなく、パスポートも持っていない場合にはマイナンバーカードが必要になります。マイナンバーカードはまだオンライン認証に対応していないので、認証までに数営業日がかかります。
IDとパスワードによる認証

ログインではハイローオーストラリアはIDとパスワードを使用しています。伝統的なやり方ではあるものの、虹彩認証などの生体認証に比べるとプライバシーの問題が発生しないので業者としては安心です。虹彩認証や指紋認証などで利用できるサービスが増えていないのは、サービスの提供側が技術的に対応するのが難しいわけではありません。
IDとパスワードによる認証はハッキングやフィッシングによるリスクがあります。しかし、ブラウザに記憶させて自動入力できる便利なサービスもあるので、ハイローオーストラリアとしてはユーザーにとって魅力がある方法として採用しています。
ログインのトラブルと乗っ取りのリスク

ハイローオーストラリアではログインのトラブルがしばしば起こっています。IDを忘れてしまった、パスワードがわからなくなったというのが典型的です。ログインできないトラブルの対処法は以下の記事で詳しく対策を説明しているのでご活用ください。

また、IDとパスワードでは乗っ取りがあるのではないかという不安が生じるのがもっともなことです。ただ、乗っ取りをしてもメリットがほとんどないので、IDとパスワードによる認証で良いというのがハイローオーストラリアの見解なのでしょう。

まとめ
虹彩認証システムを取り入れたWorldcoinはビットコインとは違う目的を持つプロジェクトです。ビットコインを凌駕するユーザー数を虹彩スキャンとフリーシェアの提供によって実現しようとしています。
ステルス運用でも10万ものユーザー数を手に入れていたので、虹彩スキャンをするOrbを十分に用意できれば10億人のユーザーを獲得するのは夢ではないでしょう!
ハイローオーストラリアでは必要性が低いことから虹彩認証などの生体認証は取り入れていません。しかし、口座開設のときにはオンラインのリアルタイム認証に対応しています。
ハイローオーストラリアでは虹彩認証などの生体認証を取り入れないことで、ユーザーのプライバシーに配慮しています。安心して利用できるサービスにする一環だと考えましょう。
口座開設で悩んでいた人もぜひ前向きに検討してみてください。
