ハイローオーストラリア(Highlow.com)の展望は大丈夫なのかという不安はしばしばSNSやネット掲示板などでも出てきています。バイナリーオプションの規制が世界的に進められた影響で、ハイローオーストラリアもHighlow.comとして生まれ変わりました。
サービス自体は継承されていますが、移転などの影響もあってユーザーを動揺させた時期があります。撤退の噂も流れて、ハイローオーストラリアのトレーダーが嘆いていたこともありました。

ハイローオーストラリアでは近年、ビットコインの充実度を上げています。ターボ取引に対応し、日本円と米ドルとの通貨ペアとして利用できるようになりました。
世界的にビットコインが着目されていることを考慮してサービスの向上を図っているのでしょう。

ただ、世界各国が全てビットコインに対して肯定的というわけではありません。エルサルバドルでは法定通貨にするほどの高い評価をしていますが、中国では仮想通貨(暗号資産)が全面禁止になりました。
アメリカなどの主要国でも規制が十分ではなく、日本でもどのようなルールにするかが長らく議論されています。
IMFやFSBによる規制の検討もされる中、大国のロシアは比較的早い段階からビットコインなどの仮想通貨に関する法整備を進めてきました。
ただ、ロシアの仮想通貨に対する姿勢は厳しくなってきています。
この記事ではロシアのビットコインに関する規制の沿革を解説します。最近になって規制を強めている状況を踏まえ、ハイローオーストラリアの展望にどのような影響があるのかを見ていきましょう。
目次
ロシアのビットコインの規制
ロシアは先進国の中でも慎重かつスピード感のある仮想通貨に関連する法整備を進めてきました。
世界が注目する大国だからこそ、コロコロと規制のあり方を変更することはできません!
他国の動向を見ながらビットコインや他の仮想通貨の規制について考え、早期から明確な指針を出しています。
ロシアでは2021年後半になって大きな規制の方向性を示しました。それ以前の政府機関の動きについて順を追って見ていき、現状のロシアの見解を確認していきましょう。
DFAの制定によって合法取引になった

ロシアでビットコインなどの仮想通貨に関して明確な規制が設けられたのはDFAの制定です。DFAとはOn Digital Financial Assetsの略称で、日本語ではデジタル金融資産関連法と訳されています。
ロシアではDFAを制定した時点でアメリカなどの他国に比べるとかなり厳しい姿勢を取っています。
✓売買すること
✓関連サービスを提供すること
✓マイニングを事業として実施すること、など
しかし、DFAでは仮想通貨は法的な地位を得ることができたものの、法定通貨ではなく、国際通貨としても認められていないことから決済には使えないと定められました。つまり、PayPalなどが提供している決済サービスの利用ができないことになります。

DFAではあくまで仮想通貨は特別なシステム内で購入や販売、登録などができるものだとして位置付けられています。
ロシア中央銀行では厳格な規制をしていく方針を立て、ロシアの通貨であるルーブルとは同じ扱いをしない方向性が明確になっています。
政府職員のビットコイン保有が禁止された

ロシアではDFAを定めた後もビットコインなどの仮想通貨に対して厳しい姿勢を取っています。DFAは2020年7月に定められましたが、2021年の1月には政府職員がビットコインなどの仮想通貨を保有してはならないという方針を定めました。政府職員が仮想通貨を保有している場合には4月1日までに処分する必要があるとロシアの労働省から通知されています。
仮想通貨取引を積極的に戒めるための方策になっているのは明白でしょう。
仮想通貨企業の規制が進む

2021年にはロシアで仮想通貨企業の規制についても議論されています。ビットコインマイニングは世界的に注目されていて、中国や中東などのエネルギー単価が低い国で積極的に行われています。ロシアでもビットコインマイニングをする企業が登場してきていましたが、マイニング事業について規制を設ける議論が進められています。
ロシアのビットコインマイニングは電力の必要性を高める原因になるため、自家発電をせずに公共の電力を使用されてしまうと電力危機の原因になるリスクがあります。そのため、登録制として課税対象とする方針が議論されています。
禁止の予定はなくても厳格姿勢を維持

ロシアの仮想通貨規制は他の先進国に比べて厳しい状況が当初から続いています。
確かにDFAでは仮想通貨による決済を禁止しているだけで、売買などによる取引は自由に行える状況が整えられています。
個人については仮想通貨の取引をする自由が大きいのは確かです!
ただ、ロシアではビットコインに対する厳格な姿勢を維持する方針を立てています。ロシアでは仮想通貨の運用によってお金を稼ごうとしている人はいない、法定通貨のルーブル以外で決済しようと思っている人はいないという見解を示しています。そのため、ロシアでは仮想通貨政策を禁止の方向性で進めるとロシアのインターネット・オンブズマンは述べています。
ビットコイン先物ETFには消極的

2021年10月20日前後にビットコインは急騰を起こし、史上最高値を記録しました。この背景としてビットコイン先物ETFがアメリカで利用できるようになったことが挙げられています。

アメリカに限らず、世界的にはビットコイン先物ETFを承認するケースが増えてきました。しかし、ロシア中央銀行はビットコイン先物ETFに対して消極的です。ロシアではまだビットコイン先物ETFを取引できる準備ができていないという見解を示しています。
中央銀行としては国民を守るために消極的な姿勢を示したと考えられるでしょう。いかに世界が注目するETFであっても、リスクを考慮すると時期尚早というのがロシア中央銀行の見解なのです。
大国ロシアのビットコインの規制は影響力が大きい
大国ロシアではこのようにビットコインを規制する方向で法制が整えられてきています。ビットコインや他の仮想通貨に対して厳しい規制をしない方針を定めているアメリカとは対極的だと言えるでしょう。
しかし、大国ロシアがビットコインを規制する方向で考えているのは大きな影響力があります。ハイローオーストラリアの展望とビットコインの今後を考える上で重要なポイントなので簡単に事情を理解しておきましょう。
中国よりも大きな影響をもたらす可能性

発展途上国から先進国になりつつある中国はリソースの面からも経済的に世界への影響力を高めてきています。中国では仮想通貨を全面禁止して世界を驚かせました。

全面禁止を受けてビットコインの相場は下落し、長らくレンジ相場が続く状況がありました。しかし、全面禁止の実施前のビットコインの価格を超えて、史上最高値を更新するほどにまでビットコインは回復してきています。
つまり、中国は大国ではあるものの、仮想通貨市場を揺るがすほどの影響力はなかったのです。しかし、ロシアはアメリカと並ぶ二大大国で、経済力でも軍事力でも優れています。
アメリカとの関係性も重要

大国ロシアは世界的な権威をかけてアメリカと競争する傾向があります。政治面では特に争いが多く、アメリカとロシアは反対の方向性で政治を進めるケースも少なくありません。
アメリカとロシアのどちらが正しいかは後になってみなければわかりません。FSBによる見解でも仮想通貨は厳しく監視する必要があるとされています。アメリカがビットコインの規制強化の方向に転換すると、ロシアは踵を返して規制緩和に向かう可能性もあります。ロシアの今後の仮想通貨規制のあり方は、アメリカとの関係性も考慮して見ていくことが必要です。
ハイローオーストラリアの展望に影響ゼロではない
ロシアでビットコインの規制を厳しくしていく様子があるのはハイローオーストラリアの展望に影響があるのでしょうか。ハイローオーストラリアのバイナリーオプション取引に影響する面があるのは確かで、影響ゼロとは言えません。どのような影響があり得るのかをここで確認しておきましょう。
ビットコインとイーサリアムからの撤退のリスク

ハイローオーストラリアでは仮想通貨を法定通貨と同じ扱いにして通貨ペアの中に取り入れています。利用できるのはビットコインとイーサリアムで、ターボ取引もできるようになっています。

ハイローオーストラリアではビットコインとイーサリアムを駆使して取引できるメリットがあるのが現状です。
ロシアの規制強化が進むにつれて、仮想通貨に対して不安を持つ人は増えていくでしょう。結果としてビットコインやイーサリアムに興味を持つ人が減った場合には、ハイローオーストラリアとしてはサービスを提供するメリットがあまりなくなります。そのため、コスト削減も考慮してビットコインとイーサリアムから撤退する可能性があるのです。
撤退するリスクはゼロではないですが、あまり信憑性はないと考えられます。
再度の移転をする可能性

ハイローオーストラリアはバイナリーオプション規制によってオーストラリアを離れる必要が生じました。
セントビンセント及びグレナディーン諸島でビットコインに関連する取引の金融規制が始まるリスクがあるからです。ただ、バイナリーオプションはビットコインの直接取引とは違うので規制されるリスクは低いでしょう。あくまで可能性の一つとして念頭に置いておくだけで十分です。
まとめ
ロシアではビットコインなどの仮想通貨に対して消極的な姿勢を取り続けていて、規制を強化する方向性になっています。アメリカと並ぶ二大大国として、ロシアはアメリカと異なる仮想通貨との付き合い方を検討しているのが現状です。
ただ、ハイローオーストラリアはロシアが本格的に規制に向けて動いても大きな不安が生じることはありません。ロシアが仮想通貨をたとえ禁止したとしても、ビットコインやイーサリアムは他国で利用されていきます。
ハイローオーストラリアは規制の影響を受けても乗り切ってきた実力派のバイナリーオプション業者です。今後、ロシアやアメリカがどのように動いたとしても特に問題はありません。移転が必要になる可能性は否定できませんが、いつまでも日本向けのサービスを提供してくれるでしょう。
ハイローオーストラリアの展望は明るいままなので、ぜひポジティブな気持ちで取引を始めてください。以下のクイックガイドは口座開設の参考になります。わずか数分で取引を始められるのはハイローオーストラリアのメリットなので、興味を持ったらすぐに手続きを始めましょう。
https://www.andscene.jp/account-opening-quick-guide-welcome-to-highlow-australia.html